1月, 2018年

技能実習生のトラブルでよく聞く原因ナンバー1

2018-01-22

わかる わからない 人間関係の悪循環の入口

日本に来たばかりの技能実習生は、日本人から言われた説明がわからないのに、
わかります!と返事をしてしまう。

このトラブルは本当に多いです。
特に企業に実習生が配属された初期にトラブルがおこりやすい。

実習生は日本語で日本人社員から言われた内容を理解していなくても
「わかりました!」と元気よく言う傾向が強いです。

なかにはまったく理解してなくて返事は元気が良い困ったタイプもいます。

IMG_5280初期はちり取りを持ってホウキを使う若者もいます。

相手の脳みその中をのぞければ問題は解決できる。

無理です。
相手に確認するしかありません。

「わかりましたか?」

言葉で確認するだけでは失敗するケースを良く聞きます。
やはり相手に見せた方が技能実習生の作業をおぼえる理解は早いです。

日本側や日本人社員の方に伝えたいのは、
日本と海外の他の国々とでは文化があまりにも違います。

日本は異質です。良い意味で質がことなります。書いてる私も日本人です。

人間は育った環境から様々なことを無意識に学んでいきます。

育った国が違えば、社会もちがいます。
社会が違えば、人間関係の経験もまったくちがいます。

仕事や作業を失敗することが、とんでもない未来をまねくなんて想像していない技能実習生はとても多いです。

育った環境は圧倒的にちがいます。
日本人もカンボジア人も同じ仏教徒で白米も主食にしますが、
仕事に対する職業倫理観はかけ離れています。その事に日本人の方には留意して日々の仕事に共に臨んでいただきたいです。

カンボジアの技能実習生は、田舎から出てきた純粋な青年、若者が多い

IMG_5276今週の清掃チャンピオンの班。ほとんどの若者が田舎出身です。

自分に説明してくれる日本人社員が、とても好きです。
相手が必死に仕事の説明をしてくれています。自分にはまったく彼の言ってる事が理解できません。相手に申し訳ないと思うので「わかりました!」と元気よくつたえ技能実習生は作業にはいります。まったく悪気はありません。

日本人社員の言ったことを理解しない実習生は、日本人社員の言ったことと違う行動をします。

教えてもらった順序とはまったくちがう順番で、
教えてもらった道具のほうを見向きもしないで、自己流で失敗作を大量に作り続けます。

これを発見する日本人社員は怒り沸騰です。

「こいつは俺の言ってたことを聞いてなかったのか?」
「わかりましたと言ったのに、、、」

日本人の確認不足なのか?
技能実習生の確認不足なのか?

どちらの責任にするか難しい問題です。

日本語を勉強して来なかった実習生が悪いのか?
日本人社員に外国人と働く時の心構えを教えなかった企業が悪いのか?

企業によって考え方は違うと思います。

我々もカンボジア人技能実習生の送出し機関として、
日本語能力が抜群な実習生ばかり送出したいですが、完全はありません。

人材は個体差が激しいので偏りは出てしまいます。

特に、企業配属時の初期は、
技能実習生も緊張がマックスに達しておりミスをしやすいです。

「わかりましたか?」と言っただけでは確認にはならない

と日本人社員に言われ苦痛から逃れるために「わかります!」と言ってしまう実習生は多いです。
人として根は良いのに、一時のプレッシャーから逃れるために「はい」とついつい言ってしまう。。

本当に困った問題です。

ですので弊社では受け入れする日本企業に、
外国人技能実習生と仕事をする上での注意点も情報発信しています。

日本企業ではたらく日本人社員にとって技能実習生の存在は、とても良い刺激となります。
社内にも技能実習生が働くことで、雰囲気が変化して企業としても生産性を向上させる事ができます。

外国人技能実習生がおちいりやすいメカニズムを理解し、
お互いが歩み寄って理想的な企業風土が作られることを願って止みません。

技能実習生は語学の勉強をしつづける、
日本人社員は確認を徹底する。

お互いがお互いを思いやれる環境が最高です。

解決策としては、ボディランゲージがあります。
実際に教える仕事を、技能実習生の目の前でやってあげることです。

百聞は一見にしかず。

こどもに説明する時も同じです。口で言うよりやって見せる方が興味も持つし理解も早いです。
仕事の手順や作業をおしえる解決策は必ずあると思います。
業種、業態により少しづつ違いますが本質は同じです。

言ってみせ、やって聞かせて、 させてみて ほめてやらねば 人は動かじ

山本五十六の言葉です。この通りだと思います。

IMG_5276右から2番目の学生は筋肉を褒めたら清掃をがんばりました。

やり方を教え、ほめてあげないと人間はなかなか変わりません。

ちょっとした事を気を付けるだけで失踪を減らすどころか、
技能実習生も日本企業も日本人社員もすべての関わる人が成長できる最高の環境が創造できます。

今後も日本企業が外国人技能実習生を受け入れるときの注意点や解決策を発信します。
共存共栄が日本の未来にとっても、日本企業にとっても、日本人にとっても良い道だと思います。

Copyright© 2014 カンボジア人技能実習生の送出し機関 All Rights Reserved. sakura consulting