カンボジア人財発掘で田舎に潜入 旧正月編
先日カンボジアの友人が首都プノンペンから故郷のコンポンチュナンに帰省するというので故郷に一緒に連れて行ってもらうことに。以前からカンボジア人財の若者達が住む田舎に興味があったので日常生活の視察を兼ねて田舎に潜入してきた。
カンボジア人財は田舎出身者が多い
カンボジア人財は、街中よりも田舎出身の若者比率が圧倒的に高い。首都プノンペン出身者はコンクリートジャングルで暮らし技能実習生として求められる職種を希望する人財が少ない。ほぼ皆無だ。逆に田舎出身の若者たちは働き者が多い。理由としては小さな時から家族の貴重な労働力の一員として家畜の世話をしたり、家業の農業を手伝ったりしており手先が器用な若者も少なくない。幼少期を自然の中で過ごすために感受性にも優れ人柄も純朴で、正にカンボジアの人財だ。
旧正月を祝うカンボジア人財
ちょうど今の時期は旧正月。実はカンボジアでも旧正月を祝う人々がいる。中国系カンボジア人やベトナム系カンボジア人たちだ。ちなみにカンボジアの正月は4月。4月の14日と15日と16日が、カンボジアの正月。12月31日は日本系の企業でもなければ休みではなく普通の日常が流れていく。1月1日は正式な休日だが2日からは通常営業が多い。
カンボジアには中国系カンボジア人やベトナム系カンボジア人が数多く存在する。
商売を手広くやっているのは中国系カンボジア人やベトナム系カンボジア人が多い。彼らは旧暦にしたがい旧正月には家族や身内が集まってお祝いをする。中国系カンボジア人が商売に熱心なのはDNAに刷り込まれているのか?以前にも何人か中国系カンボジア人に会い話をする機会があったが、金儲けの話が好きな人ばかりな気がする笑。日本に住んでいる中国人も金儲けが好きだがカンボジアに住んでいる中国系もおなじくだ。よく日本では中国人の事を拝金主義だと嘲笑するが、いざ目の前にすると清々しいほどの拝金主義で、むしろ純粋に仕事好きと感じる。私は無気力な人よりもバリバリ金儲けするぞって中国人の方が好感が持てる。でも一緒に仕事をしたいかどうかは別だけど笑
ベトナム系も中国の流れを汲んでいるので商売上手な人々が多い。飲食店などスモールサイズのビジネスでの成功者が多い。
カンボジア人財には正月が3回ある?!
カンボジアには正月が3回あると表現される時がある。1月1日と旧正月と4月14,15,16のカンボジアの正月。しかし本来は純粋なカンボジア人に旧正月は関係なく、国家としては1月1日と4月の正月だけ、しかし中国系の会社が多いカンボジアでは旧正月は自然と休みになる傾向が強い気がする。
今回はベトナム系カンボジア人財の実家で旧正月に参加
プノンペンから車で2時間、コンポンチュナンにある友人の実家に到着。到着した日は夜も遅く晩御飯をいただき早々に就寝。
翌日は朝からカラオケ機材の準備、準備ができると早速にマイクチェックだ。カラオケのテレビはi-phoneで代用。youtubeに繋ぎ音源もyoutubeから調達、色々な曲のカラオケ版がアップロードされてるので簡単に即席カラオケが出来上がる。
カンボジア人財は、とにかく家族想いが多い
カンボジア人財は家族思いの若者が多い。日本に技能実習生として旅立った人財は日本で受け取った給料の大半を家族に送金する。カンボジアの田舎では家を60、70万円ほどで建てる事ができる。カンボジア人財は国内で働く場所が少なく地方や田舎に住む若者たちは子供を両親に預け出稼ぎに行く例は非常に多い。隣国であるタイや、東南アジアで工業国として発展しているマレーシア、さらに中国や韓国に働きに出ている若者はとても多い。職種としては、建設、溶接、縫製、ハウスキーパーなどが主流だ。
カンボジアの田舎には若者が少ない
今回カンボジア人財である友人の親戚で、学校の先生をしている方と話す機会があった。彼と英語で話していると驚く事実を聞いた。カンボジアの地方では子供と老人しか住んでいないと嘆いていた。理由としてはカンボジアは国内産業が未熟であり、身近なところで人財が能力を発揮できる場所、仕事が無いために海外に出稼ぎに行く若者が少なくないとの事。確かにカンボジア人財はアジアの様々な国へ働きに出ており母国に帰国したかと思えば再び出稼ぎに出る若者も多い。
カンボジア人財は家族と飲んで食べて踊る
友人の実家に着いた翌日は、昼頃から親戚がゾロゾロ集まりだした。急にテーブルの上に料理が増えてきたかなと思ったらビールを渡されて乾杯。飲んで食べて踊って飲んでの無限ループ開始だ。私は飲めない酒を無理矢理のんで1日に3回寝るという新体験をした。飲んで食べて歌って踊って飲んで寝て、起きると飲まされ食べて踊って歌ってが永遠と続く。ちなみに私はBeginの島んちゅぬ宝を歌ったが受けは良かった。合計5回以上は歌わされた。
カンボジア人財はとにかくビール
カンボジアの人は、とにかくビールビールビール、昔の日本と同じだ。とにかく乾杯が好きで、何かあるとすぐに乾杯。よく日本からの企業をアテンドする際に昭和初期の日本みたいだ!と感想をいただく。高齢の日本企業の社長や会長が口を揃えて言う。確かに昭和初期に生まれた人々の指摘どおり飲み方や人間も昭和初期のままだと思う。人々は純粋でシンプルだ。もちろん全ての人が良い人なわけはないが、田舎に住む人は純朴で素直な人財が多く、言葉で通じ合えなくても苦しくなく心地よい雰囲気が漂っている。
カンボジア人財は家族や親戚で輪になって踊る飲む老若男女かんけい無し
お酒がまわってくると次はカラオケとダンス。老若男女かんけいなく皆んなが輪になって踊る。動画も撮ったが、一部の映像は個人の名誉を著しく傷つける内容と考えられるので自重します。最近の日本では見られない光景がカンボジアではまだまだ見られる。例えば、変な羞恥心や恥ずかしげ無く年齢関係なく子供も老人も同じように踊り同じように笑う。日本では3世代が輪になり踊る光景を見る事が無い気がする。もちろん普段は集まって飲むことは少なく特別な日と言う感情が、楽しくさせているのだと思うが、とにかく全員が仲が良い。日本では核家族が進み人間関係の距離が遠くなっている気がするが、カンボジアでは助け合って生きなければいけない現実から好き嫌いを言う前に寄り添うのだと思うが、日本人の私からすると羨ましくなる家族の形だ。親を敬い兄弟は仲良く子供はわがままを言わず家事を文句いわずに手伝う。物質で溢れているが精神が弱くなっている日本と、物質が足りていないが精神が豊かなカンボジアという対比を感じた。カンボジア人財は持ち前の純朴な人柄で日本企業を明るく照らす存在として輝けるだろうと確信できた潜入だった。
最後にカンボジアの田舎で1番驚いたのは、、、
話が脱線しまくって、とりとめも無くなってきたので最後にカンボジア生活の日常を紹介。
このスペースは、ユニットバスの風景だ。ちなみに紙は無い。左手にあるかめの中の水を使う。大をしても小をしても水瓶の中から水を便器に流し込むと流れていく仕組みだ。昭和初期を知っている方からすると何も驚く光景ではないが平成を長く知る者としては驚く光景だった。
トイレは溜まると溢れるらしい、溢れると汲み取りの業者を呼んで汲み取ってもらうとの事。どれくらいで一杯になるのか気になり尋ねると、、5年くらいだと回答。ちなみに身体を洗う時や髪を洗う時も同じスペースで洗う。右下に見える白い物体はシャンプーだ。私も髪の毛と身体を2回洗ったが手桶を使って洗い流す。今の時期は少し肌寒いのでヤカンで湯を沸かし、熱湯と水を混ぜて使った。大便は挑戦したが腸が緊張して言う事を聞いてくれなかった。