2月, 2022年

カンボジア人材が教えてくれない本音3つの決め手とは

2022-02-16

カンボジア人材事情3つの決め手

カンボジアの若者が出稼ぎに行きたい国ナンバーワンの人気国は韓国です。

約5万人のカンボジア人労働者が海を越えて韓国の企業で出稼ぎに行きます。韓国では手取り収入で17万円から20万円ほど稼いでいるカンボジア人労働者もいます。

決め手1:人気の背景は賃金の高さ

決め手2:政府間での人材のやり取り

月収30万円以上の手取りを稼ぐ若者もいるそうです。
さらにカンボジアと韓国の労働者の送出しと受入れについては政府間で管理しています。
政府間で人材の行き来をすると中間に入る送出し機関や協同組合など民間事業者が介入しないので、
カンボジアからの出国費用も明朗で労働者の出国費用も低く抑えられています。
そして韓国現地での海外労働者に対するケアやサポートも充実しています。
悪徳リクルーターを排除することにもそれなりに成功しており一定の評価を得ている制度です。
さらに会社や住居の近くに母国語の通訳がいたり、相談窓口も生活の中で利用しやすいよう設計されていたり
韓国政府の外国人労働者に対する政策や対応は段違いに良いらしいです。

韓国に出稼ぎに行けなかったカンボジア人材が数ある国の中から日本を選んでいる悲惨な現実

カンボジアの若者は多額のお金が稼げる韓国を目指す傾向が強いのですが、
カンボジアから韓国に出稼ぎに行ける人材は限られています。
現時点で約5万人です。しかし定員も限られており倍率も高いのであぶれる若者が一定数でてきます。
そのあぶれた若者がセカンドチョイス、サードチョイスとして日本での技能実習生や特定技能として働く選択をします。

決め手3:賃金が上がらない日本の行く末はどうなるのか想像すると、、、

韓国は最低賃金を思いっきり引き上げたり、産業の選択と集中をして目覚ましい経済成長を続けています。
対して日本は過去20年でほとんど賃金が上がっていません。技能実習生の賃金を上げにくい国の経済としての背景が心配でなりません。
日本人の賃金も上がらなければ尚更なのですが今後の将来を考えると暗澹たる気持ちになります。

そうなる前に、、、民間と政府も協力して世界中の見本となる国の良いところをパクッて優秀な人材の確保に動いていきたいものです。
韓国の制度は見習う点も多いと思いますが非正規での外国人労働者の割合も気になる水準で動いています。
日本には日本に合った海外の国との組み方があると思います。
圧倒的な賃金格差の前では義理人情もへったくれもありません。義理人情と生活や個々人の家族は別の領域です。
海外展開も視野に入れて本当の意味で人財を育成できる循環型の仕組みが求められています。

実体験談を基に以下のurlを参考させていただきました。

参考資料

https://diamond.jp/articles/-/287848

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/jrireview/pdf/11436.pdf

https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/hr-data/_materials/pdf/jp/korea_labor-laws.pdf

https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/11/ca778d6592aeb0e3.html

https://www.tk-sr.jp/business/asia_employment/korea/index4_01.html

https://en.khmerpostasia.com/2021/03/17/south-korea-provides-50-percent-quota-to-cambodian-workers-in-first-half-of-2021/

https://webmo.co.jp/cl2011e/

カンボジア技能実習生2022年の現状はどうか今後のカンボジア人材の動向

2022-02-08

カンボジア人
かなり久しぶりに情報を更新します。カンボジア技能実習生の現状はどうなのか紹介します。

現在カンボジア現地では職種によって人材募集の差が出てきています。

募集しにくい職種の代表例は建設業と縫製業です。
人材募集がしにくい職種だから良い人材が募集できない理由ではないので注意ください。
建設業にしても縫製業にしても良い人材はいます。雇用条件と労働環境の内容と人材募集の方法により募集は可能です。

カンボジアで人気のある職種は他の東南アジア各国の技能実習生の趣向と同じです。

ベトナムやインドネシア、ミャンマーなどの技能実習生も口をそろえて「屋根のある職場」

を求めています。
さらに東南アジアを母国とする外国人材は寒冷地域などを苦手とする事例も多いように感じます。
東北地方や北海道などは日本全国と比べて平均気温も低く冬も過酷な環境です。寒さも一つのカンボジア技能実習生が選ばれる要素になっています。

また新型コロナウイルスの影響により日本への渡航待機中のカンボジア技能実習生が大勢カンボジア国内にいます。

カンボジア国内に待機中の技能実習生たちの存在はカンボジア現地での人材募集にマイナスに働きます。

同国人のカンボジア人で、これから日本に行くことを検討している技能実習生の候補者は、国内で待機中の同国人を見て不安を感じます。

カンボジア人が不安を感じる要因はいくつかありますが、やはり詐欺や騙されることを警戒して技能実習生という選択肢を見送っている人も多くいます。
カンボジア国内では悪徳リクルーターや同国人を騙す偽物の人材紹介会社などもあり正しい情報の判断がつかない人が多いです。
そんな中で日本に行けずに約2年間も待機している同国人のカンボジア人を見ると騙されてるのではないか不安になるのもうなずけます。
まだまだ村社会なカンボジアです。首都のプノンペンは近代化してきており高級車も多く中国人も大勢いますが地方に行くと自営業で農業で生計を立てている人々が多いです。
そのような背景もあり現在のカンボジア現地での技能実習生の人材募集は通常よりも簡単ではない状況になっています。

不人気業種の建設業と縫製業

建設業が日本人だけでなく海外の外国人からも不人気業種になっています。
雨の日も風の日も寒い日も暑い日も現場の外仕事で1年中はたらき続ける。適応する外国人材もいますし、
建設業を楽しんでいる若者もいますが目的意識がなく仕事をする動機が弱いカンボジア人材は失踪したり途中帰国するケースも少なくありません。

日本の社会インフラを支える建設業は今後も人手不足、人材不足の状況はますます深刻化していくと思います。
弊社では良い企業と良い人材の雇用のグッドマッチングを創出し増加させることで数は多くないですが信頼関係を土台にした
企業と建設外国人材のネットワークを構築しております。まだまだ構築中の段階ですが、3年5年と働き続けてくれる人材も増えてきたので、
この調子で人的ネットワークを拡大してまいります。

縫製業が不人気な理由

日本企業の求める品質とスピードの要求が高くてストレスを感じてしまう人材が多いです。

また日本での縫製企業がカンボジア人材に求めるのは多能工です。この点も不人気な理由の一つです。
カンボジア現地にはGUやH&Mなどファストファッションの向上が多くありますが、現地の工場では、
単能工を並べてファストファッションを大量生産しており技術力は必要でなく覚える工程も少ないので難しくない仕事です。
それが日本企業に行くと生産性を求められ多能工として働かないといけないので、そこを乗り越えたカンボジア技能実習生は長続きする人材もいます。
ですが多くのケースでは日本側の要求の高さを嫌煙して日本企業の人材募集に応募しないケースが増えてきています。

カンボジア技能実習生が適応できる職場

カンボジア技能実習生の良い点は純朴な人柄に尽きると思います。
教育レベルの高さや基礎的学力の高さではベトナムには敵わないです。ですがカンボジア技能実習生には昭和を感じさせる人情味があります。
生産性を追求し高賃金を提示し良い人材を獲得して企業力を高めたい企業には向かないかもしれませんが、
ハマる職種や職場には本当にハマります。人間関係を重視する傾向がカンボジア人材は強いです。

以上2022年度に入りカンボジア技能実習生や特定技能人材について紹介しました。
今後も定期的に更新したいと思います。

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