3月, 2017年
カンボジア人財育成は朝の唱和から始まります。その2
カンボジア人財発掘機関JTCです。
弊社ではカンボジア人財発掘、カンボジア人財育成に真剣に取り組んでいます。
日本人とカンボジア人が共にカンボジア人財の発掘、共育を行いカンボジア技能実習生を送出しています。
次回に引き続き朝の唱和の紹介。
一つ、私たちは
昨日より今日はもっとピカピカに清掃します。
一つ、私たちは
心から湧き上がる笑顔で
元気よく挨拶します。
一つ、私たちは
どんなことがあっても
夢をあきらめない!チャレンジし続けます。
この3つの文章を全員で唱和します。
前回は人財共育と清掃について紹介しました。
今回は2番目の笑顔と挨拶、3番目の夢とチャレンジについて。
いにしえは小学、灑掃、応対、進退の節、、、
弊社では人格共育の根本理念に朱子の小学を取り入れています。
といっても漢字の多い中国古典を暗誦するとか、写経のように書き写すといった教育は行っていません。
知行合一の精神の基に、
行動して経験して体験することに重きをおき型から入っていくことを推奨しています。
毎朝の生活は清掃から始まり、
人間生活の根本を支える清掃習慣を身に付ける日々を送っています。
応対、というのは、
相手に応じて受け応えをするという意味があります。相対する人の気持ちを察して応じることが大切。
相手が気持ちいいと感じる応対とは何でしょうか?
心から湧き上がる笑顔で元気よく挨拶されたらどう思いますか?
心から湧き上がる笑顔には嘘偽りの感情がありません。
泉のように湧き上がる笑顔には真心が宿っており他人を幸せにする力があると我々は信じます。
そして大きな声で元気よく挨拶すると、
挨拶を受け取った周りの人は元気をもらい、職場が明るくなります。
笑顔と元気の良い応対で場を照らす明るいカンボジア人財育成をしています。
人と会ったら、まずは挨拶。
自分から挨拶できる人間が最近は少なくなってきました。
挨拶は当たり前のことに思われがちですが、当たり前の挨拶が出来ない人はとても多いと感じます。
人と相対する時に最初におこなわれるのが挨拶です。
最初に気持ちのいい挨拶をすることで応対のロケットスタートを決め、
清掃で培った小さな汚れも見落とさない注意力を発揮するのが人財だと考え唱和に入れました。
一つ、私たちは
心から湧き上がる笑顔で
元気よく挨拶します。
夢なき者に成功なし
夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。
吉田松陰先生の言葉です。
夢なき者に成功なし、
人間は夢をもつことで活気にあふれ輝き始めると考えます。
現在は、
日本へ技能実習生として旅立つ若者に日本語教育と人財共育を提供しています。
彼らが、なぜ日本語を勉強するのか?夢や希望を日本に持っているからです。
日本でお金を稼ぎたい、日本の技術を習得したい、日本に行けば人生が変わる。
みんな真剣に日本で仕事をすることを夢に見ています。
日本に行った後はどうなるのか?
お金を手にした後の人生は?
中国やベトナムの多くの実習生が帰国後に定職に就かない現実が多いと聞きます。
日本で大金を稼ぎ、
家族に家を建てて叶えたい夢がかなった実習生の多くは働き続けないそうです。
しかし我々は、
夢や目標を新たに設定し続ける大切さ、
そして決してあきらめない姿勢を確立して欲しい想いから最後の唱和としています。
一つ、私たちは
どんなことがあっても
夢をあきらめない!チャレンジし続けます。
カンボジア人財発掘テストでGRITを試してみた
カンボジア人財発掘機関です。
カンボジア人技能実習生の送出し、カンボジア人財育成を行っています。
今回は、
弊社で実験をした結果を報告します。
カンボジア人財に最も必要な資質は何か?
ビジネスで成功する人、
スポーツの世界で競争を勝ち抜く人、
さまざまな業界でトップになる人財には共通した特徴があります。
それがグリットやり抜く力です。
ペンシルベニア大学心理学教授アンジェラ・ダックワース氏がまとめた研究結果。
人間が成功するのにもっとも必要なのは「才能」ではなく、努力の継続、やり抜く力だった。
という内容の本です。
継続は力なり
日本でもふるくから親しみのある言葉、継続は力なり。
しかし継続の重要性をうったえる人は多いですが、継続を科学する人はすくないです。
継続にも質の差があります。ある人はメキメキ上達するのに、
ある人はやってもやっても上達しない、、、両者を分ける原因は何か?といった効果的な継続の方法も紹介されています。
気になる人は読んでみてください。絶対に後悔はしない内容だと私は自信をもっておススメします!
今回は、この本からヒントを得てテストを実施しました。
グリットスケールというテストです。
https://angeladuckworth.com/grit-scale/
↑こちらのダックワース教授のサイトで自分のやり抜く力をテストできます。(英語です。)
本書でも紹介されていたのが、
やり抜く力を測定できるように教授が考えたのがグリットスケール(やり抜く力のテスト)です。
教授がさまざまな人を対象とし検証したところ、
このグリットスケールの点数が高かった人は社会的に成功をおさめる人の割合が高いことが分かりました。
さらに、すでに成功している人だけでなく、学生時代にグリッドスケールを受けて、その後に社会にでて活躍した人々も点数が高かった人たちは成功をおさめる割合が高かったのです。
継続は才能に勝る
弊社も立ち上げの頃は、いろいろな人から勉強させていただきました。
さまざまな協同組合を渡り歩かれた方、海外の現地で送出し機関を立ち上げられた経験のある方、さらに技能実習生を受け入れている企業の方々。
その中で共通するのは、
粘り強さ、根性、必死さ、いろいろな言葉で表現される「やり抜く力」でした。
ある組合では体力測定テストを実施し、最後の一人になるまでテストを終わらせない選考方法をする方がいました。その方が言っていたのも、最後の一人まであきらめずに残った人間は結果的に伸びるし良い人材が多いと。
そこで試験的に弊社でもグリットスケールをやってみました。
やり抜く力が強い人材は人財になる可能性が高い
グリットスケールの点数が高い人材は、技能実習生として日本へ送出してからも企業で人財として成長する確率が高いと思われます。単純な労働力としてだけではなく会社の成長の一翼をになう人財として活躍し、カンボジアに帰国してからも継続して人財として社会に貢献し続けます。
人財育成の精度を上げるためなら、どんなことでも実践して取り入れます。
まずは、
点数を採点して、それぞれの技能実習生の個性を把握しようと思います。
これから先2年後、3年後どんな結果になっていくか楽しみです。
やり抜く力、続ける力をきたえる方法を考えて実践していきます。
カンボジア人財育成は朝の唱和で始まります。
カンボジア人財発掘機関JTCです。
弊社では人財育成に真っ向勝負で取り組んでいます。
今回は毎朝の人財育成の取組み内容の紹介。
毎朝7時25分に全学生が学校のロビーに集合して、
3つの唱和を行い一日がスタートします。
一つ、私たちは
昨日より今日はもっとピカピカに清掃します。
一つ、私たちは
心から湧き上がる笑顔で元気よく挨拶します。
一つ、私たちは
どんなことがあっても
夢をあきらめない!チャレンジし続けます。
この3つの文章を全員で唱和します。
毎朝の習慣として刷り込み
習うより慣れろの精神で、頭で覚えるよりも身体で覚えるために毎朝の清掃の前に全体唱和を行います。
口で説明しても頭で理解するのはとても大変です。まずは文章の意味が分からなくても何度も何度も刷り込みます。すぐに理解はできなくても、日本で働く時に思い出して後々に理解をしていけば良いという姿勢で取り組んでいます。
カンボジアでは1980年代にあった内戦の影響で、
国家の経済発展が著しく出遅れ、東南アジアでも最貧国になりました。そのために教育レベルがあまり高くない人財が大勢います。
しかし、彼らの持つポテンシャルは人財と呼ぶに相応しい資質を秘めています。
親兄弟を愛し、周りの人ととの調和を貴び貪欲に成長したいという気持ちを持っています。
昨今の物質面で豊かになった先進国諸国の人々が失った古き良き時代の支えあう人間関係の良さを無意識レベルで持っています。
古き良き時代の人財を形成した人財教育
日本の奇跡的な経済発展を実現させた古き良き時代の教育を取り入れ共育に励んでいます。
古き良き時代の教育とは?
戦後の日本経済は奇跡的な成長をとげました。人類史でも例がないほどのスピードと規模でした。その経済成長を支えたのは、成長する前の時代にたくわえられた人間力だと我々は考えます。特に安定していた江戸時代に各地各藩で醸造された人間教育です。
主に武士階級などで盛んに学問された儒学。孔子の論語、朱子の大学小学、王陽明の陽明学などです。
その中でも小学は人格形成の為に体系化された文献として有名です。
小学とは中国の儒家である朱子が膨大な古典の中から抜粋して、
人格教育に必要な範を体系化して弟子に授けたのが小学です。
朱子の小学は序文
いにしえは小学、人を教うるに、灑掃・応対・進退の節、
親を愛し長を敬し師を尊び友に親しむの道を以てす。
人を教えるのに、灑掃、応対、進退の節と始まります。
灑掃(さいそう)とは清掃の事で、水をそそぎチリをはらうという意味です。
拭き掃除や掃き掃除を指します。
人間生活の根本原則を支えるのは清掃、身のまわりを清潔にすることから始まります。
日本の製造業で有名な行動指針に5Sがあります。整理、整頓、清掃、清潔、躾。
清掃は5Sにも組み込まれていることから重要性の高さは色々な場面で実証されています。
そして我々は5Sの核は清掃だと考えます。
街の景観が汚れると犯罪レートが増す
割れ窓理論という環境犯罪学の理論があります。
街の割れ窓を放置すると軽微な犯罪が増え、割れ窓も増え、重大な犯罪も多発するようになる。
逆に街を清潔に保ち、割れ窓や落書きのされた壁などを塗りなおしたり綺麗にすると犯罪レートが下がった研究結果がでています。
人間は環境に影響を受けやすい生き物です。
腐ったみかんではないですが、汚い環境では汚い人間性が増殖され、キレイな環境ではキレイな人間性が増殖されるそうです。
灑掃することにより、身のまわりの環境を清潔にすることで、そこで生活する人間の精神面も清潔にすることができます。
清掃が人間生活に良い影響をもたらすのは当たり前の話ですが、当たり前を徹底することで人財の土台を作ろうと我々は取組んでいます。
3つの唱和の最初はピカピカに清掃します。
人間生活の基本のキは清掃。
身のまわりの環境を清めることから始まります。
昨日より今日はもっとピカピカに、
この文章の背景には人間の持つ素晴らしい能力、向上心を強化するために、昨日よりも今日はもっと、と付け加えています。
ピカピカという表現を使うのは、
日本語の持つ独特な表現を学んで欲しい気持ちから擬音語を入れました。
一つ
私たちは
昨日より今日はもっとピカピカに清掃します!
毎朝の唱和で学生の習慣として根付かせています。