カンボジア人技能実習生
カンボジア技能実習生2022年の現状はどうか今後のカンボジア人材の動向
かなり久しぶりに情報を更新します。カンボジア技能実習生の現状はどうなのか紹介します。
現在カンボジア現地では職種によって人材募集の差が出てきています。
募集しにくい職種の代表例は建設業と縫製業です。
人材募集がしにくい職種だから良い人材が募集できない理由ではないので注意ください。
建設業にしても縫製業にしても良い人材はいます。雇用条件と労働環境の内容と人材募集の方法により募集は可能です。
カンボジアで人気のある職種は他の東南アジア各国の技能実習生の趣向と同じです。
ベトナムやインドネシア、ミャンマーなどの技能実習生も口をそろえて「屋根のある職場」
を求めています。
さらに東南アジアを母国とする外国人材は寒冷地域などを苦手とする事例も多いように感じます。
東北地方や北海道などは日本全国と比べて平均気温も低く冬も過酷な環境です。寒さも一つのカンボジア技能実習生が選ばれる要素になっています。
また新型コロナウイルスの影響により日本への渡航待機中のカンボジア技能実習生が大勢カンボジア国内にいます。
カンボジア国内に待機中の技能実習生たちの存在はカンボジア現地での人材募集にマイナスに働きます。
同国人のカンボジア人で、これから日本に行くことを検討している技能実習生の候補者は、国内で待機中の同国人を見て不安を感じます。
カンボジア人が不安を感じる要因はいくつかありますが、やはり詐欺や騙されることを警戒して技能実習生という選択肢を見送っている人も多くいます。
カンボジア国内では悪徳リクルーターや同国人を騙す偽物の人材紹介会社などもあり正しい情報の判断がつかない人が多いです。
そんな中で日本に行けずに約2年間も待機している同国人のカンボジア人を見ると騙されてるのではないか不安になるのもうなずけます。
まだまだ村社会なカンボジアです。首都のプノンペンは近代化してきており高級車も多く中国人も大勢いますが地方に行くと自営業で農業で生計を立てている人々が多いです。
そのような背景もあり現在のカンボジア現地での技能実習生の人材募集は通常よりも簡単ではない状況になっています。
不人気業種の建設業と縫製業
建設業が日本人だけでなく海外の外国人からも不人気業種になっています。
雨の日も風の日も寒い日も暑い日も現場の外仕事で1年中はたらき続ける。適応する外国人材もいますし、
建設業を楽しんでいる若者もいますが目的意識がなく仕事をする動機が弱いカンボジア人材は失踪したり途中帰国するケースも少なくありません。
日本の社会インフラを支える建設業は今後も人手不足、人材不足の状況はますます深刻化していくと思います。
弊社では良い企業と良い人材の雇用のグッドマッチングを創出し増加させることで数は多くないですが信頼関係を土台にした
企業と建設外国人材のネットワークを構築しております。まだまだ構築中の段階ですが、3年5年と働き続けてくれる人材も増えてきたので、
この調子で人的ネットワークを拡大してまいります。
縫製業が不人気な理由
日本企業の求める品質とスピードの要求が高くてストレスを感じてしまう人材が多いです。
また日本での縫製企業がカンボジア人材に求めるのは多能工です。この点も不人気な理由の一つです。
カンボジア現地にはGUやH&Mなどファストファッションの向上が多くありますが、現地の工場では、
単能工を並べてファストファッションを大量生産しており技術力は必要でなく覚える工程も少ないので難しくない仕事です。
それが日本企業に行くと生産性を求められ多能工として働かないといけないので、そこを乗り越えたカンボジア技能実習生は長続きする人材もいます。
ですが多くのケースでは日本側の要求の高さを嫌煙して日本企業の人材募集に応募しないケースが増えてきています。
カンボジア技能実習生が適応できる職場
カンボジア技能実習生の良い点は純朴な人柄に尽きると思います。
教育レベルの高さや基礎的学力の高さではベトナムには敵わないです。ですがカンボジア技能実習生には昭和を感じさせる人情味があります。
生産性を追求し高賃金を提示し良い人材を獲得して企業力を高めたい企業には向かないかもしれませんが、
ハマる職種や職場には本当にハマります。人間関係を重視する傾向がカンボジア人材は強いです。
以上2022年度に入りカンボジア技能実習生や特定技能人材について紹介しました。
今後も定期的に更新したいと思います。
なぜ技能実習生は失踪するのか?カンボジア現地で現地人と付き合ってみて
なぜ技能実習生は失踪するのか?
今までの経験や業界関係者からの声をまとめてみた
技能実習生の失踪は、2016年度5058人
2017年度は上半期だけで3200人以上と増加するばかりだ。
技能実習生の偽装難民を防止するために行政も動いたけど失踪者は減らないように感じる。
なぜ技能実習生は失踪するのか?
送り出す人数が増えれば増えるほど向き合わないといけない問題に思える。最近では失踪者の発生にマヒしてしまってる自分たちに恐怖を感じる時がある。なぜ技能実習生は失踪するのか?信頼関係を築いたと思ってたのに、、、あれほど可愛がって面倒をみてたつもりなのに朝むかえに行ったら、、、
相手が何を感じ考えていたのか?
孤独感?疎外感?あの笑顔は何だったのか?
自問自答を続けても答えは出てこない。やはり技能実習生に直接に聞くしかないが本音を聞き出すのは難しい。相手の気持ちを理解しようと努力を続けながら察するしかないのかもしれない。でも現実は時間や現場に追われて、ついつい分かってはいても余裕がない時ほど見失ってしまうように感じる。
失踪する技能実習生のほとんどは建設業。建設業は2割は失踪すると個人的には考えている。2割ならまだマシな方なのかもしれない。
3Kの王道 建設業
キツい、汚い、危険、その他にも拘束時間のわりに給料が安いというのもある。とにかく朝が早い、会社から現場に行くまでに1時間2時間はかかる。しかも通勤手当はほとんど無い缶ジュースでもあれば良い方だ。
先に断っておきますが、私自信は建設業の友人も多く付き合いやすい人種の方が多いと感じています。建設業で人間味のある良い経営者もたくさん知っている。ここで書くことはあくまで異国の地で日本人が現地人と同じ釜の飯を食べて理解しようと努力した経験をもとに客観的に情報を書くだけなので誤解をしないで欲しい。
週6週7で働く職人さんが多い日本の建設業界
日本の建設業界は週6で働くのが当たり前の感覚を持った方がとても多い気がする。休むのは罪だ、男は働いてナンボ、稼いで使って人生を楽しむそんな様にも見える。私自身も家庭をかえりみず仕事に没頭し働けるときに働いてなんぼだろと考えている日本人だ。
日本に来る技能実習生は母国で、どんな働き方をしていたのか?
東南アジアという熱帯の環境で、週休2日や3日で、ゆるくゆるく働いている現地人が技能実習生として言葉も通じない異国の地に来て働くと、どうなるのか?
時間感覚は分刻みのスケジュール、働いている時間と休憩時間のオンとオフは現場の状況次第、遅刻も欠勤も許されない日本人には当たり前の環境、でも彼らが来た場所では、建設現場では目を光らして注意してくる現場責任者はいない、休みたい時には休んでマイペースで仕事をし、低賃金だから許される当日欠勤や遅刻、そんな環境から日本に来ている技能実習生は少なくないのが現実だ。
現地の送出し機関に求められる技能実習生に対する教育とは?
生活習慣を改めるには相当の努力が必要だと感じます。数多くの技能実習生を学校に迎え入れて日本という異国の地と同じ環境を通リ疑似体験をさせてきたが、多くの人間が生活習慣を軽く考えていて口から出てくるのは言い訳ばかり。これは私も含めて多くの方が思い当たる節があるのではないでしょうか?生活習慣は簡単には直りません。
日本に入国してから生活習慣を改善するのは無理
長らく送出し機関で大勢の人間を見て来ましたが日本に入国してからでは手遅れです。我々、送出し機関からすると、、面接に送りこんだ時点でもう手遅れ、あとは決められた期間は教育を受けさせて送り出すしかありません。現地での技能実習生の送出し機関が、普段から現地でリクルーティング活動をつづけ広く国から人材を集め、事前面接や事前テストなど事前にどこまで見抜くかが肝心です。性格や生活習慣、個人の価値観は変えられません。
だからと言って我々、現地の送出し機関も性格や本質をテストするのも完全ではありません。たった数時間で面談相手の本質を見抜くことができればダントツに突き抜けられるノウハウとなります。ですが現状は人間相手なので限界を感じるのが本音のところ。結果的には人事を尽くし天命を待つのが現状です。
面接の時に技能実習生を見抜くコツ
日本企業の方が現地でのリクルーティングや募集段階から介入するのは不可能に近いです。なので良い人材を見抜くコツをシェアします。これは私が色々な方とお会いして実際に経験もした確かな方法です。この方法を使えば良い人材を採用できる可能性がググッと高くなります。
最後の1人になるまで体力テストを行う
腕立て、腹筋、体力テストをやる企業の方は多いと思います。ですが限界回数まで挑戦させるのが大切です。他の候補者がいる中で、なんとしても日本に行きたい、絶対に俺が合格するという気迫がある人材は良いです。頭の良さや性格の良さはテストや面接ではなかなか見抜けません。ですが体力テストで限界に挑戦する姿は見ることができます。苦しい時にこそ、その人間の本質が垣間見えます。
持久走の無限追加走
体力テストでは持久走が我慢強さを見るのに適しています。多くの参加者がいる中で最後の1人になるまで何周も何周も追加で走ってもらいます。最後の1人になるまで繰り返します。一回ずつのタイムの速さは見ません。何回も何回も挑戦する気持ちがあるのか、ゼエゼエハアハアと息を切らして苦しくても、選ばれるんだ!という強い気持ちがある人材まで絞るのが重要です。
人間いくとこまでいったら最後は気合
これは万国共通であり人種は関係ありません。諦めない気持ち、苦しい時でも折れない辞めない人は伸びる人材が多いです。頭が良くなくても我慢してコツコツ努力を継続できる子は物になります。反対に小利口で少し要領が良さそうな人は要注意です。日本の建設現場には合いません。他の業種なら適性があるかもしれませんが、、、
全ては企業と技能実習生との相性
全ての人材は企業や経営者しだいで仕事は作れると思います。すごい経営者ほど、どんな人材でも個性を活かし会社の中で居場所を作ってくれます。ですが良い人材を採用するに越したことはありません。全ては相性だと思いますが、自社と相性の良い人材が、どんな人物像かは明確にしてから技能実習生を採用すると良いと思います。ただし労働環境が悪すぎると技能実習生も定着しません。
労働環境が悪いと技能実習生は失踪します
最後に、どんな良い人材でも労働環境が悪いと技能実習生は失踪してしまいます。これは日本を出てから知りましたが、我慢、忍耐、と言った感覚は日本だけのようです。海外では我慢や忍耐をなぜするのか理解ができないといった国の方が多いです。若い内は修行のうち、苦労は買ってでもしろ、というのは自分自身と価値観が合えば使っても良い言葉かもしれませんが技能実習生には当てはまりません。日本人が定着しない理由には、外部環境の他に内部環境にも要因があるように、技能実習生が失踪する場所にも理由があります。たまには現場の人から本音を聞き出そうとする努力をしても良いかもしれません。我々も他人のふり見て我がふり直せで精進してまいります。
カンボジア人技能実習生おススメ3つ理由
カンボジア人技能実習生が、
日本の受け入れ企業様で働くのに適している理由は大きく3つあります。
1.仏教徒の文化
2.純朴な人柄
3.働き盛りの若者が多い環境
カンボジア実習生の特徴その1.真面目な仏教徒
カンボジア王国は国教を上座部仏教(小乗仏教)と定めています。
カンボジア国民の大半、90%以上が真面目な仏教徒。
寺院に通い、お祈りをする時は手のひらを合わせ目を閉じ頭を下げます。
年長者や目上の人を敬い、
礼儀に気をつかうことのできる国民性です。
カンボジア人は目上の人に挨拶をする時に合掌しますが、
相手の年齢、立場によって手を合わせる高さを変えます。目上の人になればなるほど合掌の位置が高くなります。
相手を想いやり和を貴ぶ国民性です。
カンボジア実習生の特徴その2.純朴な人柄
わたしどもの送り出しに来訪される方々が、
口を揃えて言うのが、カンボジアの青年の素直さ、純朴な人柄です。
「昭和の頃の日本のようだ」
このように表現をする日本人の方が特に多いです。
街並みやカンボジアの雰囲気は昭和の香り
がするのはもちろんのこと、カンボジアに住んでいる人々も昭和の時代の日本人に似ています。
人としてスレていません。
純粋で朴訥、純朴です。
カンボジアの若者は、まったくあか抜けていません。
あか抜けていないのが長所でもあり短所かもしれませんが、
多くの日本人の方々にとっては、カンボジア人の純粋さを心地よく感じる方が多いようです。
カンボジア実習生の特徴その3.働き盛りの若者が多い環境
カンボジア人技能実習生を強くおススメする最大のポイント。
環境はビジネスの成功要因の9割を左右します。
カンボジアには、仕事を求める若者が沢山居ます。
カンボジア人技能実習生を取り巻く環境の特徴を以下に列挙させます。
☑ 人口の70%は30才以下
☑ 若者の仕事が無い
☑ 経済が出遅れてる
☑ 月給120ドル
☑ アジアでも最貧
☑ 手先が器用
☑ 女性が集まる
☑ 働く意欲が強い
カンボジアは働き盛りの若者が多く、ポルポトの影響で経済成長が出遅れています。
カンボジアに長らく君臨したポル・ポトの暗黒な時代で、
知識人、経済人、文化人と言った国家の礎を築くべき人々が大量に惨殺されました。この影響は経済の発展にも顕著に現れていてカンボジア経済は、成長が目覚しい東南アジアの中でも特に遅れています。
出典元:世界の経済・統計、情報サイト出典データ:IMF国際通貨基金
カンボジアの労働者の月給は120ドル。
ベトナムの労働者の月給は180ドル。ベトナムよりもカンボジアの方が貧しく賃金も安いです。
中国の労働者は生活水準が上昇し、
最近の中国の若者は日本で働く魅力をほとんど感じていません。
カンボジアは東南アジアの中でも経済発展が特に出遅れています。
ポルポトの暗黒時代に知識人や経済人が大量に虐殺され経済発展が遅れているので、周辺諸国よりも貧しく、若者人口は多くても仕事が十分にありません。働き盛りの若者は多いのに、働ける場所が無い、、、
ベトナムは失踪者数の増加が顕著です。同国人ネットワークの形成も大きいです。
カンボジアは失踪者がほとんどいません。
実習生を採用する次の国はどこがいいのか?
インドネシア、フィリピン、タイ、ミャンマー、ラオス…
日本の生活環境に溶け込んで、日本の企業で3年間、順応して働いてくれる実習生がいる国は?
日本と同じお箸の文化で、日本人と似た気質のカンボジアなんて良い選択肢ではないでしょうか。
カンボジア技能実習生は55倍のチャンスが日本にある
なぜカンボジア人は日本語を勉強するのか?
カンボジア人の日本語レベルは高いです。
東南アジアの中でも親日家が多い国で、日本に興味を持つ若者も少なくありません。
カンボジアでは、クメール語という独自の言語を持っています。
黄色いマーカーが引かれているのがクメール語
カンボジア人は、
漢字や日本語の文字については免疫はありません。
彼ら彼女らカンボジアの若者は義務教育では日本語を習っていません。
義務教育を終えて、
高等学校を卒業した後に日本語学校に通ったりして勉強をしています。
働きながら日本語を学んでいるカンボジアの若者も少なくありません。
カンボジアで働くよりも55倍のチャンスがある日本
日本語を勉強すれば、
カンボジアよりも平均賃金の高い日本で働くことができます。
さらに日本で働くことにより日本の技術力を吸収することも可能。
日本人にとって魅力的ではない職場でも、
カンボジアの技能実習生にとっては十二分に魅力的な職場です。
なぜ日本はカンボジア人にとって55倍のチャンスがあるのか?
GDPという指標があります。
日本語にすると、国内総生産。
企業でいうところの売上げ総額です。
純粋に生産のみを表す数値で
年間GDPとは、1年間で生産した付加価値の総額。
付加価値を多く生産すればするほど、
その国の経済成長スピードは速くなります。
日本の成長率はマイナス成長率。
ニュースなどで日本の経済成長率は、
前年比マイナス0.5パーセントとか、
前年比プラス0.3パーセントとか、意味不明な数字を並べています。
あの意味不明な数字は、
このGDPで表されているケースがほとんどです。
日本はマイナス成長が多かったですが、GDP総額は530兆円。
世界第三位の経済大国です。
カンボジア1.2兆円、日本530兆円
カンボジア王国の年間売上げは、1.2兆円。
カンボジア経済は、日本の441分の1の小ささ。日本経済はカンボジアの441倍の年間売上げがあります。
カンボジアの人口が約1500万人。
日本の人口が約1億2700万人。
人口は8倍しか開きがないのに、経済格差は441倍もあります。
一人当たりのGDPだけで見ても55倍の差がある。
違う言い方をすれば、カンボジア人の若者にとって、
日本で働くだけで55倍もチャンスが拡がるとも言えます。
細かい経済指標を持ち出せばキリがありませんが、
実際に現地の日本語を学ぶ若者に話を聴くと理解ができます。
カンボジア現地の賃金は月2万円、3万円ほど。
日本で働けば月15万、17万円はいけます。
もちろん日本の方が物価は高く、家賃、食費、生活費は段違いです。
賃金で55倍
も稼ぐことはできませんが、
生産性では55倍も開きがあります。
技能実習で学んだ生産性をカンボジアで再現すれば55倍以上のチャンスがあります。
カンボジア王国の主要な産業は、
農業、縫製業、皮加工業など専門性の無い業種ばかりです。
カンボジアには若者の仕事がない
これもカンボジアの若者が技能実習生を目指す理由の一つです。
カンボジア王国は経済発展が著しく遅れています。理由は簡単で長き内戦があったから。
長い内戦により優秀な人材が大勢うしなわれた結果、カンボジア経済は世界経済から長らく取り残されていました。
でも悪いことばかりではありません。
多生若多の人口構成はカンボジアの強み。
カンボジアでは内戦の影響で高齢者が少ない変わりに、
沢山の働き盛りの若者で溢れています。人口の出生率も高く年々ひとが増えています。
悲壮感がない国カンボジア
カンボジアには、日本社会には見られない明るさがあります。
「根拠の無い底抜けた明るさ」
かつて日本も昭和の懐かしい時代には国内に満ちていた空気です。
経済発展が遅れ貧乏だけど気持ちは明るく素直な人が多いカンボジア、
一度あしを運んで自分の目で視て感じることをおススメします。
カンボジア人技能実習生の取扱い説明書
働き盛りの性格の良い若者を受入希望の企業様へ
熱帯に暮らし、お箸の食文化で、真面目な仏教徒
日本人にとても良く似ています。
基本的には
・真面目 ・温厚 ・いつも穏やか
日本人と違うのは
笑顔の多さと純朴すぎる人間性
カンボジアの文化
・波風を立てるのが好きではありません。
・人に恥をかかせない。
・家族想いで年長者を敬います。
※注意点※
人前で叱る時には注意が必要です。叱られた本人は恥をかかされたと感じ意気消沈します。
・純粋すぎるのが玉にキズ?
仕事は真面目に取り組み、素直に言われたことに従います。
しかし、従順過ぎるので自己主張が弱くなりがち。(日本人と似ています。)
立場を非常に気にかけ上司を立てるため、気付いたことがあっても「ボスのいうことには従わないといけない」と考え黙ってやり過ごしてしまいます。カンボジア人は日本人と同じ様に他人の言動に敬意を払います。
彼らのことをよく知り、尊重し、働きやすい環境を作ると伸び伸びと働きます。
カンボジア実習生にとって働きやすい環境とは?
雰囲気のいい職場です。
ピリピリした空気は苦手で、伸び伸びとできる雰囲気を好みます。
決まりや規律で正すのも重要ですが、規律でがんじがらめにせず、
伸び伸びと働ける雰囲気をつくり関係性を育むことが、彼らの能力を最大限に引き出せます。
簡単ではありませんが、
環境が気に入ると効率が上がり、成長スピードもグングン早くなります。
以上の特徴を理解してカンボジアの素直で純朴な若者の能力をグイグイ引き出してあげてください。
技能実習生の働く環境は3社で作る
技能実習生の安心して働ける環境を作る為に、
3社が協力して技能実習制度を上手に活用する必要があります。
カンボジア人技能実習生を中心に、
日本の受入企業、技能実習生の管理団体である協同組合、そして我々カンボジア側の送出し機関。
3社が協力して技能実習生の労働環境を創造し発展性のある環境づくりを築くことで社会に貢献できます。
3社で技能実習生の労働環境を改善する意義
人件費の上昇、労働者の賃金アップの流れは止まりません。
国の経済が発展し、途上国から先進国へ成長するにつれ労働者の人件費は上がり続けます。
先進国で途上国の安い労働力を取り合う時代
医療スタッフは先進国で取り合い状態にあります。
東南アジアの医療スタッフは欧米に渡れば日本の1.5倍の給料を看護スタッフとして手にできます。
さらに日本の医療現場では介護職員が必要とされる反面、東南アジアの医療スタッフは介護現場で働く意欲が全くありません。
医療現場で働いて得た知識は国に帰ってからも生かせる環境があります。
介護現場で働いて得た知識は国に帰っても必要とされる技能ではありません。
発展途上国に一様に見られる傾向として、
多子若齢の人口構造があります。若者が多くて高齢者が少ない。
対して先進国は少子高齢の人口動態。
東南アジアの大半の国は沢山の若者を抱え少数の高齢者人口を持ちます。
途上国では介護が必要ではありません。
日本と言う働く場所を、
外国人の技能実習生、労働者の人々にとって魅力的な場所にしなければ日本は労働力の確保が難しくなります。
技能実習生を送出す側の東南アジアの途上国は、
近隣の富裕層国に労働者を送出しています。
アジアで言えば、
シンガポール、マレーシア、タイ、中国、韓国、
これらの国々は日本のライバルです。今すぐに起きる問題ではありませんが近い将来、アジアの優秀な人材を確保するのが困難になるかもしれません。
3社が協力して技能実習生の働き易い環境を創出
日本の受入企業、技能実習生の監理団体である協同組合そしてカンボジア人技能実習生を送出す、われわれ送出し機関。
この3社が協力して技能実習生の働き易い環境づくりをすることが関わる全ての人、組織にとって最も恩恵を享受できる関係性を構築できます。
カンボジア人技能実習生は中国ベトナムの穴を埋める
中国人の実習生はメチャクチャ働く。
ベトナム人実習生もガツガツとしていて働く意欲も旺盛。
協同組合や受け入れ企業では一般的な認識では無いでしょうか?
中国人のバリバリ働く技能実習生に比べると、
他の国の外国人の技能実習生は見劣りしてしまう…
「中国人実習生は本当によく働きました、、、」
今では中国は凄まじい経済発展を遂げ、
いつしか経済規模で日本を抜き、
世界一の経済大国アメリカに次ぐ世界第二の経済国になりました。
中国国内でも国民の生活レベルは上がり、
都市部では大卒の就職先の間口の狭さが社会問題となっています。
「仕事なんて腐るほどあるのに…」
このように感じる日本の企業経営者の方は少なくありません。
アベノミクスで大量の金融緩和を行い景気が復調しつつある日本経済では、
オリンピックまで楽観視する企業が増えてきて喜ばしい状況ですが、、
問題なのは、
「仕事があっても労働力が確保できない」こと
ではないでしょうか?
仕事(売上げ)が目の前にあるのに仕事を引き受けられない…
労働力が確保できなければ企業は仕事を受注できません。
ですが中国では技能実習生を集めるのが困難になってきました。
都市部の若者は日本に対して全く興味を抱いていません。
日本社会も同じ問題を抱えています。
社会全体の若者の学歴が上がるにつれて仕事を選り好みするようになる。
大卒者の就職率の問題。
仕事はあるのに生活レベルが上がってしまった世間知らずな若者たちは自分自身の社会的な価値が認識できないまま就活に放り込まれ、希望する就職先に就職できないと嘆きます。
冷静になって客観的に分析すれば本人の能力不足なのは明白なのに誰も彼らに親切に教えて上げません。
国の経済発展に伴って国民は生活が豊かになりワガママになります。
スペインでは若者の就職率が50%だと数年前に言っていました。ヨーロッパや欧米では若者の仕事が無いと社会問題になっています。日本でも同じ問題が常態化しています。そして中国でもその現象は起きています。
生活レベルが上がり職を選ぶ若者。
この社会問題は発展途上国が経済発展を遂げると必ず起きる問題です。
中国も経済発展を遂げ、若者は職を選ぶようになりました。
今では日本にわざわざ技能実習生として出稼ぎに来る若者も減少の一途です。それどころか都市部の若者は日本の若者が受け取る以上の賃金を手にできないと日本には絶対に行かないと主張します。
人件費、賃金アップは経済発展に伴い上昇を続けます。この流れは止められません。
中国人の労働者の賃金は上がり、中国で技能実習生を集めるのは日増しに難しくなってきています。
人が集まらなくなってきた中国を後にして、次に労働力の確保に向かった先がベトナム社会主義共和国。
中国人の技能実習生の抜けた穴はベトナム人の技能実習生
ベトナムでは中国よりも経済発展が遅れていることもあり、ベトナム人の労働者の賃金は中国よりもズッと低い水準です。中国で技能実習生を確保していた日本企業もかなりの数がベトナムにシフトしました。それが今から4年から5年前です。
そのベトナムでも今は技能実習生の集まりが悪くなってきています。
ベトナムは親日国で、ベトナム人技能実習背も良い意味でお金にガメつく働く意欲も旺盛な若者が多かったですが、まもなく2016年を迎える最近では技能実習生の募集に人が集まりづらくなっています。厳密に言えば「人が集まらない」のではなく「人の質が落ちてきた」です。
弊社と取引のある協同組合の理事長や中国人技能実習生のブローカーも口を揃えて同じことを言います。
「ベトナムでは人材の質が落ちている。特に技能実習生の女性が集まらない…」
「不人気業種が出てきた。水産や食品加工では技能実習生が本当に集まらない。」
中国の目まぐるしい経済発展により技能実習生の脱中国ベトナムシフトが加速して急激にベトナム人技能実習生の人材の質に変化が見られます。
14億人の国家が供給できる労働力(技能実習生)の数と1億人弱の国家が供給できる労働力の数を考慮すれば当然の結果です。ベトナムは急激な労働力の供給に対応できていません。技能実習生の質が落ちてきています。
日本企業は労働力の確保のために次の国、新たな技能実習生を確保する国を探す必要があります。
若くて優秀な働く意欲の溢れている技能実習生が確保できる国を!
カンボジアには若くて優秀な技能実習生が沢山います。
中国と比べるとガツガツしていなくて大人しいカンボジア人ですが真面目で素直なのは魅力です。ベトナム人の技能実習生と比べてカンボジア人の技能実習生は穏やかで自己主張は強くありません。ですが協調性を大切にし上司からの指示には素直に従います。自己主張の強いベトナム人よりも使い易いと受け入れ企業の現場からは好評を頂いています。
そして何と言ってもカンボジアは国自体がまだまだ経済発展の初期の初期です。東南アジアの中でも最貧国。しかし最貧国なのは日本の受け入れ企業にとってみれば大きなアドバンテージです。平均賃金が低いのでカンボジアで暮らす人々は働く意欲が旺盛です。技能実習生もまだまだ集まる下地があります。
中国人の技能実習生の抜けた穴を埋めるのはベトナム人実習生だけでは間に合いません。第2第3の国を常に準備し労働力の確保をするのが日本の受け入れ企業の至上命題です。カンボジア人の技能実習生は第2第3の有力な選択肢に十二分になり得ます。まずは少しづつカンボジア人の技能実習生を試してみることをオススメします。
日本人と波長が近く穏やかで素直な国民性は日本という独特な環境にも適応します。
さらに採用した技能実習生がカンボジアに戻った時に、御組合、御社のユーラシア大陸への布石、支店を持つことができるかもしれません。まずはカンボジアに足を運んでみて実際に技能実習生候補の若者を見ていただけば気に入ることは間違いありません。
カンボジア人の素直で働く意欲の溢れる技能実習生を戦力として持つことは組合の技能実習生事業にとっても受け入れ企業の労働力の確保の面でも大変に価値を生む結果をもたらすことを強く約束します。
カンボジア技能実習生の特徴
カンボジアの技能実習生の最大の特徴は、
純朴な人柄
です。
とにかく純粋で朴訥。
人として全くスレていません。
日本ではスレている若者が多い中で、
カンボジアの若者は、ほとんど垢抜けていません。
発展途上国に見られる特徴?!
カンボジア人に見られる純朴な人柄は、
発展途上国の人々に見られる一つの特徴なのかもしれません。
1959年ごろからポルポトにより、
カンボジア国内の知識人や経済人が数多く殺されました。
知識人や経済人が激減したことにより東南アジアでも著しく経済成長が遅れたカンボジア。
近隣諸国のタイやベトナムと比べても経済発展が出遅れています。
労働者の賃金で比べると、
カンボジアの労働者の賃金はタイの5分の1、ベトナムの2分の1です。
経済発展が出遅れている為、カンボジア社会では物やサービスが十分にありません。
日本と違い若者の目も肥えていないので人柄も全くスレていません。
2014年に日本企業のイオンが、カンボジアの首都プノンペンに出店しましたが、
現地の若者の間では、イオンでウインドウショッピングするのが大きなステータスです。
カンボジアに訪れた日本人が口を揃えて言う言葉
「昭和の頃の日本だ」
「映画で見た三丁目の夕日のまま」
「忘れていた懐かしい感覚がよみがえる」
カンボジアに訪れた日本人の方が一様に同じ事を言います。
「初めてカンボジアに来た気がしない」
こんな声も多く聞きます。
カンボジアが経済発展を遂げると
純朴な人柄も変わってしまうかもしれません。
今の所そんな心配は全く無さそうですが。
カンボジア人の特徴その2 おとなしい。
カンボジア人はとてもおとなしい人が多いです。
争いを好まず和を尊びます。
カンボジア人のおとなしい人柄を知るエピソードにこんな話があります。
カンボジアの西の国境ではタイバーツが流通し、
カンボジアの東の国境ではベトナムドンが流通している。
カンボジアは西にタイ王国、東にベトナム国に挟まれています。
国民性がおとなしい為、
国境付近では隣国にいい様にされてしまっています。
カンボジア人は、まるで日本人の様です。
西側のタイとの国境に近い地域では、
カンボジア国内なのにタイの通貨バーツが市場で流通しています。
逆に東側のベトナムとの国境に近い地域では、
カンボジア国内なのにベトナムの通貨ドンが流通している。
カンボジア人はいい様にやられてしまっています。
カンボジア人の実習生はおとなしい若者が多いです。
おとなしいので自己主張が弱くなりがちですが、
相手の顔色を感じ取り相手の気持ちを想って行動することができます。
カンボジア人の特徴その3 真面目な仏教徒
カンボジア人のほとんどは真面目な仏教徒です。
この仏教徒という特徴は、
カンボジアの実習生が日本という環境に向いている最大の特徴かもしれません。
目上の人を敬う。
カンボジア人は目上の人に挨拶をする時に、
両手を合わせて合掌します。この時に合掌の高さで敬意を表します。
目上の人や年齢が高い人には、合掌の位置が高くなります。
カンボジア人は日本人が忘れつつある敬の気持ちを大切に持っています。
カンボジアの田舎、地方の人々は、
日本人と同じく自然の中に神様を見出します。
この辺りも日本人と非常に似た波長を感じることができます。
純朴で穏やかで真面目な仏教徒
カンボジア人の実習生は日本という環境で働くのに適した人材が沢山います。
カンボジアは経済が出遅れているので若者に十分な仕事がありません。
手先は器用で真面目に働きます。技能実習生として頼れる存在です。