12月, 2015年
カンボジア技能実習生は55倍のチャンスが日本にある
なぜカンボジア人は日本語を勉強するのか?
カンボジア人の日本語レベルは高いです。
東南アジアの中でも親日家が多い国で、日本に興味を持つ若者も少なくありません。
カンボジアでは、クメール語という独自の言語を持っています。
黄色いマーカーが引かれているのがクメール語
カンボジア人は、
漢字や日本語の文字については免疫はありません。
彼ら彼女らカンボジアの若者は義務教育では日本語を習っていません。
義務教育を終えて、
高等学校を卒業した後に日本語学校に通ったりして勉強をしています。
働きながら日本語を学んでいるカンボジアの若者も少なくありません。
カンボジアで働くよりも55倍のチャンスがある日本
日本語を勉強すれば、
カンボジアよりも平均賃金の高い日本で働くことができます。
さらに日本で働くことにより日本の技術力を吸収することも可能。
日本人にとって魅力的ではない職場でも、
カンボジアの技能実習生にとっては十二分に魅力的な職場です。
なぜ日本はカンボジア人にとって55倍のチャンスがあるのか?
GDPという指標があります。
日本語にすると、国内総生産。
企業でいうところの売上げ総額です。
純粋に生産のみを表す数値で
年間GDPとは、1年間で生産した付加価値の総額。
付加価値を多く生産すればするほど、
その国の経済成長スピードは速くなります。
日本の成長率はマイナス成長率。
ニュースなどで日本の経済成長率は、
前年比マイナス0.5パーセントとか、
前年比プラス0.3パーセントとか、意味不明な数字を並べています。
あの意味不明な数字は、
このGDPで表されているケースがほとんどです。
日本はマイナス成長が多かったですが、GDP総額は530兆円。
世界第三位の経済大国です。
カンボジア1.2兆円、日本530兆円
カンボジア王国の年間売上げは、1.2兆円。
カンボジア経済は、日本の441分の1の小ささ。日本経済はカンボジアの441倍の年間売上げがあります。
カンボジアの人口が約1500万人。
日本の人口が約1億2700万人。
人口は8倍しか開きがないのに、経済格差は441倍もあります。
一人当たりのGDPだけで見ても55倍の差がある。
違う言い方をすれば、カンボジア人の若者にとって、
日本で働くだけで55倍もチャンスが拡がるとも言えます。
細かい経済指標を持ち出せばキリがありませんが、
実際に現地の日本語を学ぶ若者に話を聴くと理解ができます。
カンボジア現地の賃金は月2万円、3万円ほど。
日本で働けば月15万、17万円はいけます。
もちろん日本の方が物価は高く、家賃、食費、生活費は段違いです。
賃金で55倍
も稼ぐことはできませんが、
生産性では55倍も開きがあります。
技能実習で学んだ生産性をカンボジアで再現すれば55倍以上のチャンスがあります。
カンボジア王国の主要な産業は、
農業、縫製業、皮加工業など専門性の無い業種ばかりです。
カンボジアには若者の仕事がない
これもカンボジアの若者が技能実習生を目指す理由の一つです。
カンボジア王国は経済発展が著しく遅れています。理由は簡単で長き内戦があったから。
長い内戦により優秀な人材が大勢うしなわれた結果、カンボジア経済は世界経済から長らく取り残されていました。
でも悪いことばかりではありません。
多生若多の人口構成はカンボジアの強み。
カンボジアでは内戦の影響で高齢者が少ない変わりに、
沢山の働き盛りの若者で溢れています。人口の出生率も高く年々ひとが増えています。
悲壮感がない国カンボジア
カンボジアには、日本社会には見られない明るさがあります。
「根拠の無い底抜けた明るさ」
かつて日本も昭和の懐かしい時代には国内に満ちていた空気です。
経済発展が遅れ貧乏だけど気持ちは明るく素直な人が多いカンボジア、
一度あしを運んで自分の目で視て感じることをおススメします。
カンボジア送出し機関よくいただく質問Q&A
カンボジア送出し機関よくいただく質問
Q&A式にしてまとめましたカンボジア情報の参考にどうぞ。
カンボジアでの交通手段は?
カンボジア現地での交通手段は、
バイクタクシーやトゥクトゥクがメインになります。
タクシーはまだ一般的ではありません。
運賃については事前交渉が必須です。
目的地を伝え料金を事前に確定させてから利用してください。
カンボジア人は英語できるのか?
カンボジアのビジネスシーンで英語で困ることはありません。
若者の多くは英語を理解し、
簡単な日常会話で困ることはありません。
カンボジアでは観光が大きな収入源となっており、
若者の間では第二言語として英語が普及しています。
しかし年齢が高くなってくるとそうはいきません。
トゥクトゥクのドライバーや露店の人などは英語を理解できません。
高齢の方になるとフランス語を話す人がいます。(1950年ごろまでフランスの植民地だった為)
カンボジアの若者はどんな感じ?
カンボジアの若者は純朴です。
素直で垢抜けていません。
人として純粋で全くスレていません。
日本の若者と同様にスマホを片手に、
facebookを楽しんでいる姿を見ると、
いまどきの若い子かな?と思いますが中身は純粋そのものです。
カンボジアの平均賃金は?
年間所得が2000ドルほどです。
近隣国のベトナムよりも若干低い給与水準にあります。
カンボジアは、西にタイ王国、東にベトナムが位置します。
ポル・ポトにより知識人や経済人の多くが虐殺されたので、
経済発展が周辺諸国よりも出遅れており東南アジアでも最貧国になります。
カンボジア人はタイやベトナムに出稼ぎに行く人も少なくありません。
タイではカンボジアの倍の給料が稼ぐことができます。
ベトナムにはカンボジアには無い職があります。
カンボジアには若くて働き盛りの人材はいますが職はまだまだ不足している状況です。
カンボジアの教育制度は?
日本と同じ「6・3・3」
カンボジアの教育制度は日本とほぼ同じです。
小学校6年
中学校3年
高校3年
教育制度は日本と同じですが、内情は日本と異なります。
カンボジアでは日本と違い貧しい家庭が多く
学校にこれない生徒も少なくありません。
カンボジアの義務教育についても日本と同様で、
小学校と中学校が該当します。
カンボジアの食文化は?
カンボジアは米文化です。
日本人と同じように、
お箸でお米をモリモリ食べます。
主食は米です。
白米を食べて、おかずに魚や鶏肉、野菜を食べます。
カンボジアは暑い国なので、
酸味のあるレモンやライム系の味付けが多いです。
料理はお米と合う料理が多いので日本から来る方にも好評です。
カンボジアの宗教は?
「イスラム教?」
と協同組合や受入企業の方から聞かれる時がありますが違います。
仏教
が国教とされており、
国民の95%以上が真面目な仏教徒です。
仏教の中でも上座部仏教なので、
挨拶をする時に手を合わせ合掌する人々もいます。
カンボジア人技能実習生の日本語レベルは?
日本語レベルは個人差によります。
N1レベルは少ないですが、N2レベルはゴロゴロいます。
日本語能力について会話は全く問題ありません。
読み書きについては個体差があります。
カンボジア人はクメール語という言語を持っています。
独自の言語を持っているので漢字や平仮名に対しては免疫がありません。
意思の伝達には問題はありません。
人柄や人間性は素直でとても穏やかです。日本人に非常によく似た気質を持っています。
カンボジア送出しスケジュール技能実習生
カンボジア人技能実習生 受け入れ迄の流れ
1 技能実習生の求人
受入企業が希望する実習生の条件をカンボジア送出し側にいただきます。
業種、業務内容、職種、求められる技能レベル、雇用条件など詳細な求人情報を事前にお聴きします。
募集条件を事前に詳しく調査し、企業と実習生の適合性の質を高めます。
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2 カンボジア送出し機関による人材の選定
事前に弊社に技能実習制度を希望し登録をしている者、日本に興味のある転職希望者、受け入れ企業様が本当に求めている技能を持った実習生候補を可能な限り集めます。頂いた条件に基づき、大卒、高卒、日本語能力、求められる技能、受け入れ企業様のご要望や細かいニーズにトコトンお応えします。
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3 技能実習生候補との採用面接
面接日を決め、カンボジアへの渡航スケジュールを調整します。
プノンペン国際空港の出国ゲートにて弊社カンボジア送出し機関のスタッフがお迎えに上がります。ご安心してお越しください。働く意欲に溢れ、日本の生活環境に溶け込める素質のある候補と面接いただきます。
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4 技能実習生の採用決定
面接した実習生候補の中から、受け入れ企業様のご希望にあった実習生の採用が決定したら、ここから各種行政書類の手続き、出国準備、受け入れ企業様の即戦力と成る日々が始まります。
4-1 待機期間
実習生を日本へ入国させるまで、入管の都合上3ヶ月半から4ヶ月の待機期間があります。
この期間を有効に使い、カンボジア送出し機関で技能実習生に教育を行います。日本で生活する準備、企業様に求められる姿勢、3年間の実習期間をやり抜く心構えを学びます。
※業界特有の専門用語の事前教育も実施しています。お気軽にお申し付けください。
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5 面接終了後はプノンペン視察案内
面接終了後は、帰国までの時間を有意義に過ごしていただくためプノンペン市街をご案内します。
受入企業様より事前に視察したい場所や、観光したいスポットをお伝えいただければ滞在スケジュールの調整をいたします。
カンボジア人の生活レベルや経済状況を視ることで、受け入れるカンボジア人実習生の気質を知ることができます。
目で視て耳で聴いて、現地の人と触れ合って、
異国でしか味わえない刺激をお持ち帰りください。
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6 入管申請
カンボジア送出し側で技能実習生の履歴書、送り出し元企業概要書、労働省提出書類等を作成し、監督省庁に提出し同時に弊社より受入管理組合様へ書類を送付します。書類が到着し入管に申請いただければ、早くて3ヶ月、遅くとも4ヶ月ほどで審査期間が完了します。書類作成は迅速に行います。
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7 実習生が日本に入国
在留資格が交付されビザの申請が降り、いよいよ技能実習生が日本へ旅立ちます。入国後は、一ヶ月講習。
弊社では教育を行う体勢も整えております。管理団体や企業として通訳をお持ちでなくても、弊社スタッフが待機期間中の教育も提供しております。ご用命ください。(別料金となります。)
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8 受入企業で働く3年の始まり
ようやく日本で働く3年間の始まりです。
弊社では実習生の日本語教育はもちろんのこと、日本で働く際の心構えや3年間の期間をやり抜く教育と実習生が安心して働ける環境つくりに力を入れています。
受け入れ企業様で働く3年間についても、実習生コールセンターを設け、送出した後のフォローやケアに力を入れております。3年間働く、これは人にとって極めて大切な感覚です。
核となるのは、実習生です。
受入組合様、
受け入れ企業様、そして我々、カンボジア送出しの3社が協力し、
実習生が受け入れ企業様で安心して働ける環境づくりに努めます。
カンボジア人技能実習生の取扱い説明書
働き盛りの性格の良い若者を受入希望の企業様へ
熱帯に暮らし、お箸の食文化で、真面目な仏教徒
日本人にとても良く似ています。
基本的には
・真面目 ・温厚 ・いつも穏やか
日本人と違うのは
笑顔の多さと純朴すぎる人間性
カンボジアの文化
・波風を立てるのが好きではありません。
・人に恥をかかせない。
・家族想いで年長者を敬います。
※注意点※
人前で叱る時には注意が必要です。叱られた本人は恥をかかされたと感じ意気消沈します。
・純粋すぎるのが玉にキズ?
仕事は真面目に取り組み、素直に言われたことに従います。
しかし、従順過ぎるので自己主張が弱くなりがち。(日本人と似ています。)
立場を非常に気にかけ上司を立てるため、気付いたことがあっても「ボスのいうことには従わないといけない」と考え黙ってやり過ごしてしまいます。カンボジア人は日本人と同じ様に他人の言動に敬意を払います。
彼らのことをよく知り、尊重し、働きやすい環境を作ると伸び伸びと働きます。
カンボジア実習生にとって働きやすい環境とは?
雰囲気のいい職場です。
ピリピリした空気は苦手で、伸び伸びとできる雰囲気を好みます。
決まりや規律で正すのも重要ですが、規律でがんじがらめにせず、
伸び伸びと働ける雰囲気をつくり関係性を育むことが、彼らの能力を最大限に引き出せます。
簡単ではありませんが、
環境が気に入ると効率が上がり、成長スピードもグングン早くなります。
以上の特徴を理解してカンボジアの素直で純朴な若者の能力をグイグイ引き出してあげてください。
技能実習生の働く環境は3社で作る
技能実習生の安心して働ける環境を作る為に、
3社が協力して技能実習制度を上手に活用する必要があります。
カンボジア人技能実習生を中心に、
日本の受入企業、技能実習生の管理団体である協同組合、そして我々カンボジア側の送出し機関。
3社が協力して技能実習生の労働環境を創造し発展性のある環境づくりを築くことで社会に貢献できます。
3社で技能実習生の労働環境を改善する意義
人件費の上昇、労働者の賃金アップの流れは止まりません。
国の経済が発展し、途上国から先進国へ成長するにつれ労働者の人件費は上がり続けます。
先進国で途上国の安い労働力を取り合う時代
医療スタッフは先進国で取り合い状態にあります。
東南アジアの医療スタッフは欧米に渡れば日本の1.5倍の給料を看護スタッフとして手にできます。
さらに日本の医療現場では介護職員が必要とされる反面、東南アジアの医療スタッフは介護現場で働く意欲が全くありません。
医療現場で働いて得た知識は国に帰ってからも生かせる環境があります。
介護現場で働いて得た知識は国に帰っても必要とされる技能ではありません。
発展途上国に一様に見られる傾向として、
多子若齢の人口構造があります。若者が多くて高齢者が少ない。
対して先進国は少子高齢の人口動態。
東南アジアの大半の国は沢山の若者を抱え少数の高齢者人口を持ちます。
途上国では介護が必要ではありません。
日本と言う働く場所を、
外国人の技能実習生、労働者の人々にとって魅力的な場所にしなければ日本は労働力の確保が難しくなります。
技能実習生を送出す側の東南アジアの途上国は、
近隣の富裕層国に労働者を送出しています。
アジアで言えば、
シンガポール、マレーシア、タイ、中国、韓国、
これらの国々は日本のライバルです。今すぐに起きる問題ではありませんが近い将来、アジアの優秀な人材を確保するのが困難になるかもしれません。
3社が協力して技能実習生の働き易い環境を創出
日本の受入企業、技能実習生の監理団体である協同組合そしてカンボジア人技能実習生を送出す、われわれ送出し機関。
この3社が協力して技能実習生の働き易い環境づくりをすることが関わる全ての人、組織にとって最も恩恵を享受できる関係性を構築できます。
カンボジア人技能実習生は中国ベトナムの穴を埋める
中国人の実習生はメチャクチャ働く。
ベトナム人実習生もガツガツとしていて働く意欲も旺盛。
協同組合や受け入れ企業では一般的な認識では無いでしょうか?
中国人のバリバリ働く技能実習生に比べると、
他の国の外国人の技能実習生は見劣りしてしまう…
「中国人実習生は本当によく働きました、、、」
今では中国は凄まじい経済発展を遂げ、
いつしか経済規模で日本を抜き、
世界一の経済大国アメリカに次ぐ世界第二の経済国になりました。
中国国内でも国民の生活レベルは上がり、
都市部では大卒の就職先の間口の狭さが社会問題となっています。
「仕事なんて腐るほどあるのに…」
このように感じる日本の企業経営者の方は少なくありません。
アベノミクスで大量の金融緩和を行い景気が復調しつつある日本経済では、
オリンピックまで楽観視する企業が増えてきて喜ばしい状況ですが、、
問題なのは、
「仕事があっても労働力が確保できない」こと
ではないでしょうか?
仕事(売上げ)が目の前にあるのに仕事を引き受けられない…
労働力が確保できなければ企業は仕事を受注できません。
ですが中国では技能実習生を集めるのが困難になってきました。
都市部の若者は日本に対して全く興味を抱いていません。
日本社会も同じ問題を抱えています。
社会全体の若者の学歴が上がるにつれて仕事を選り好みするようになる。
大卒者の就職率の問題。
仕事はあるのに生活レベルが上がってしまった世間知らずな若者たちは自分自身の社会的な価値が認識できないまま就活に放り込まれ、希望する就職先に就職できないと嘆きます。
冷静になって客観的に分析すれば本人の能力不足なのは明白なのに誰も彼らに親切に教えて上げません。
国の経済発展に伴って国民は生活が豊かになりワガママになります。
スペインでは若者の就職率が50%だと数年前に言っていました。ヨーロッパや欧米では若者の仕事が無いと社会問題になっています。日本でも同じ問題が常態化しています。そして中国でもその現象は起きています。
生活レベルが上がり職を選ぶ若者。
この社会問題は発展途上国が経済発展を遂げると必ず起きる問題です。
中国も経済発展を遂げ、若者は職を選ぶようになりました。
今では日本にわざわざ技能実習生として出稼ぎに来る若者も減少の一途です。それどころか都市部の若者は日本の若者が受け取る以上の賃金を手にできないと日本には絶対に行かないと主張します。
人件費、賃金アップは経済発展に伴い上昇を続けます。この流れは止められません。
中国人の労働者の賃金は上がり、中国で技能実習生を集めるのは日増しに難しくなってきています。
人が集まらなくなってきた中国を後にして、次に労働力の確保に向かった先がベトナム社会主義共和国。
中国人の技能実習生の抜けた穴はベトナム人の技能実習生
ベトナムでは中国よりも経済発展が遅れていることもあり、ベトナム人の労働者の賃金は中国よりもズッと低い水準です。中国で技能実習生を確保していた日本企業もかなりの数がベトナムにシフトしました。それが今から4年から5年前です。
そのベトナムでも今は技能実習生の集まりが悪くなってきています。
ベトナムは親日国で、ベトナム人技能実習背も良い意味でお金にガメつく働く意欲も旺盛な若者が多かったですが、まもなく2016年を迎える最近では技能実習生の募集に人が集まりづらくなっています。厳密に言えば「人が集まらない」のではなく「人の質が落ちてきた」です。
弊社と取引のある協同組合の理事長や中国人技能実習生のブローカーも口を揃えて同じことを言います。
「ベトナムでは人材の質が落ちている。特に技能実習生の女性が集まらない…」
「不人気業種が出てきた。水産や食品加工では技能実習生が本当に集まらない。」
中国の目まぐるしい経済発展により技能実習生の脱中国ベトナムシフトが加速して急激にベトナム人技能実習生の人材の質に変化が見られます。
14億人の国家が供給できる労働力(技能実習生)の数と1億人弱の国家が供給できる労働力の数を考慮すれば当然の結果です。ベトナムは急激な労働力の供給に対応できていません。技能実習生の質が落ちてきています。
日本企業は労働力の確保のために次の国、新たな技能実習生を確保する国を探す必要があります。
若くて優秀な働く意欲の溢れている技能実習生が確保できる国を!
カンボジアには若くて優秀な技能実習生が沢山います。
中国と比べるとガツガツしていなくて大人しいカンボジア人ですが真面目で素直なのは魅力です。ベトナム人の技能実習生と比べてカンボジア人の技能実習生は穏やかで自己主張は強くありません。ですが協調性を大切にし上司からの指示には素直に従います。自己主張の強いベトナム人よりも使い易いと受け入れ企業の現場からは好評を頂いています。
そして何と言ってもカンボジアは国自体がまだまだ経済発展の初期の初期です。東南アジアの中でも最貧国。しかし最貧国なのは日本の受け入れ企業にとってみれば大きなアドバンテージです。平均賃金が低いのでカンボジアで暮らす人々は働く意欲が旺盛です。技能実習生もまだまだ集まる下地があります。
中国人の技能実習生の抜けた穴を埋めるのはベトナム人実習生だけでは間に合いません。第2第3の国を常に準備し労働力の確保をするのが日本の受け入れ企業の至上命題です。カンボジア人の技能実習生は第2第3の有力な選択肢に十二分になり得ます。まずは少しづつカンボジア人の技能実習生を試してみることをオススメします。
日本人と波長が近く穏やかで素直な国民性は日本という独特な環境にも適応します。
さらに採用した技能実習生がカンボジアに戻った時に、御組合、御社のユーラシア大陸への布石、支店を持つことができるかもしれません。まずはカンボジアに足を運んでみて実際に技能実習生候補の若者を見ていただけば気に入ることは間違いありません。
カンボジア人の素直で働く意欲の溢れる技能実習生を戦力として持つことは組合の技能実習生事業にとっても受け入れ企業の労働力の確保の面でも大変に価値を生む結果をもたらすことを強く約束します。
技能実習生の失踪者数ランキング
1位 中国人技能実習生 1902人
2位 ベトナム人技能実習生 787人
3位 インドネシア人技能実習生 200人
2014年の技能実習生全体の失踪者数は、
3139人(不法残留者数の全体は、59061人(2014年度))
割合で表すと…
1位 中国人技能実習生 60.59%
2位 ベトナム人技能実習生 25.07%
3位 インドネシア人技能実習生 6.37%
中国人技能実習生の失踪数割合が突出して多いです。
技能実習生全体の数から見れば中国人技能実習生の数が多いので頷ける数字です。
国別技能実習生数
平成25年度末に法務省が発表したデータでは、155214人。
なぜ技能実習生の失踪は起きるのか?
原因はいくつか考えられます。
JITCOの行った調査で、
帰国した実習生にアンケートを取っていたのでココで紹介します。
2013年8月から2013年11月に帰国した11731名(中国、ベトナム、インドネシア、フィリピン及びタイ)
の帰国した実習生に、「帰国技能実習生フォローアップ調査」を行っています。
この中で「実習期間(在留)中に困ったこと」という項目があります。
不満を知ることで、失踪原因を把握することができます。
・物価が高い
・ホームシック
・税金、社保が高い
・仕事以外の時間が暇だった
・残業が少ない
・賃金が少ない
など沢山の意見が見受けられます。
要約すると、、、
・雇用条件が違った。
・イメージしていた日本の生活ではなかった。
上記の調査結果以外に、こんな意見もあります。
実際に日本の人材紹介企業の方や組合の方から聴く意見で、、、
始めから難民申請目的で技能実習生として入国。
そもそも途上国では一般的なビザが発行されにくい背景があります。
難民申請を始めから計画する人々も少なくないからです。
そこで一部の外国人労働者は難民申請を始めから“する”つもりで技能実習生を装い日本に入国します。
ミャンマーやネパールの一部でよく見られる光景です。酷いケースになると入管で難民申請を出す人々もいます。
日本側の監理団体である協同組合の職員や受入企業の方が空港の出国ゲートで待つのに、
一向に実習生が入国してくる気配が無い…
なんてケースも少なくありません。
始めから難民申請をするつもりで入国を試みる技能実習生は、
送出し機関に責任が大きくあります。
身元の確かな人材で技能実習制度を理解し、
日本企業で働き専門技能を習得する目的を持った人材を事前に選ぶ必要があります。
日本側の監理団体や受入企業では、どうしても人材を選定するのには限界があります。
そもそも技能実習生の面接の段階で、難民申請目的を持った人材ばかりが選ばれていたら防ぎようがありません。
技能実習生を選ぶ監理団体、協同組合や受入企業の方々は人材の身元をチェックする機能を作らなければなりません。
貧困が酷い国では親が子に難民申請を教育します。
とある国では、技能実習生として出国する自分自身の子供に難民申請をするように助言を行う人々もいます。
難民申請をして、申請中にアルバイトを掛け持ちしたほうが稼ぎがいいから、、、と。
難民申請をする未来がどれだけリスクの高い選択肢なのか彼らは知りません。
申請中は働けるだけ働いて、受理されなくても再申請を出す。そしてそれを繰り返し帰国したくなったら強制帰国を選ぶ。
「今よりも良い待遇で働ける場所を紹介する!」なんて甘いささやきを持ちかけますが違法滞在者が就ける職は知れています。
社会の底辺どころではなく、社会の外で働くのですから待遇面が良いわけがありません。ですが難民申請をそそのかす人々は語りません。
最近では難民申請中の労働について制約をかける動きも見られます。正しい情報を
協同組合、受入企業、送出し機関の3社で技能実習生に発信していかなければなりません。
失踪を下げるためには、
実習生の不満を下げることが重要です。
実際に外国人を使って成功している企業の管理者の方々に聞いて役に立った事例を最後に紹介します。
技能実習生にキャリアアッププランを提示する。
キャリアやビジョンを技能実習生にイメージさせてあげることで、
普段の働きぶりに変化が見られたり、企業での人材定着率を向上させたりするケースをいくつも見てきました。
外国人だから、ではなく日本の若者と彼らも同じです。未来に輝かしいキャリアプランを提示してあげることで、
失踪、難民といった間違った未来に進むことを防いであげることができます。
技能実習制度の本来の役割、立場に返って活動をする必要があります。手間はかかるかもしれませんが得られる未来の果実は巨大になります。
技能実習生に詳細な条件を事前提示する。
あまり多くを語らない受入企業の方が多いですが、
これは間違いです。雇用条件を事前に技能実習生に提示するのは極めて重要です。
日本人に働いてもらう場合でも同じですが、事前に提示されていない条件に従うのを嫌うのは雇用される側の立場になれば仕方ありません。
「こんなのは聞いていなかった…」「聞いていた話と違う…」言い訳を与える機会はできる限り事前に潰しておかなければなりません。
雇用条件の詳細に至るまでガラス張りで技能実習生に提示するのは、
これからの3年間、5年間の期間をまっとうし、その後の相互の良い未来の為にも必須事項です。日本で働く前に細部まで技能実習生としての生活をイメージさせてあげることが両者にとって成果を最大化させることがかできます。
技能実習生の国民性、個性を尊重する。
国や文化により生活習慣や考え方は異なります。
日本で生活をしていると異文化に触れる機会が少ないですが、異文化を尊重する姿勢は大切です。
相手の文化に敬意を払うことで技能実習生個々人のポテンシャルを最大限に引き出すことも可能です。
日本式を強制するのではなく、相手に敬意を払うことで個性を引き出し企業としての生産性を上げている事例もあります。
ついつい日本式や自社の企業文化を押し付けがちになってしまいますが、全体の生産性を向上させるためには個性を尊重する事も必要かもしれません。