カンボジア人財育成は朝の唱和で始まります。

2017-03-15

カンボジア人財発掘機関JTCです。

弊社では人財育成に真っ向勝負で取り組んでいます。

今回は毎朝の人財育成の取組み内容の紹介。

毎朝7時25分に全学生が学校のロビーに集合して、
3つの唱和を行い一日がスタートします。

一つ、私たちは
昨日より今日はもっとピカピカに清掃します。

一つ、私たちは
心から湧き上がる笑顔で元気よく挨拶します。

一つ、私たちは
どんなことがあっても
夢をあきらめない!チャレンジし続けます。

この3つの文章を全員で唱和します。

毎朝の習慣として刷り込み

人財育成は朝の唱和から
習うより慣れろの精神で、頭で覚えるよりも身体で覚えるために毎朝の清掃の前に全体唱和を行います。
口で説明しても頭で理解するのはとても大変です。まずは文章の意味が分からなくても何度も何度も刷り込みます。すぐに理解はできなくても、日本で働く時に思い出して後々に理解をしていけば良いという姿勢で取り組んでいます。

カンボジアでは1980年代にあった内戦の影響で、
国家の経済発展が著しく出遅れ、東南アジアでも最貧国になりました。そのために教育レベルがあまり高くない人財が大勢います。

しかし、彼らの持つポテンシャルは人財と呼ぶに相応しい資質を秘めています。
親兄弟を愛し、周りの人ととの調和を貴び貪欲に成長したいという気持ちを持っています。
昨今の物質面で豊かになった先進国諸国の人々が失った古き良き時代の支えあう人間関係の良さを無意識レベルで持っています。

古き良き時代の人財を形成した人財教育

日本の奇跡的な経済発展を実現させた古き良き時代の教育を取り入れ共育に励んでいます。

古き良き時代の教育とは?

戦後の日本経済は奇跡的な成長をとげました。人類史でも例がないほどのスピードと規模でした。その経済成長を支えたのは、成長する前の時代にたくわえられた人間力だと我々は考えます。特に安定していた江戸時代に各地各藩で醸造された人間教育です。

主に武士階級などで盛んに学問された儒学。孔子の論語、朱子の大学小学、王陽明の陽明学などです。
その中でも小学は人格形成の為に体系化された文献として有名です。

小学とは中国の儒家である朱子が膨大な古典の中から抜粋して、
人格教育に必要な範を体系化して弟子に授けたのが小学です。

人財共育の基本理念

人財共育の基本理念

朱子の小学は序文

いにしえは小学、人を教うるに、灑掃・応対・進退の節、
親を愛し長を敬し師を尊び友に親しむの道を以てす。

人を教えるのに、灑掃、応対、進退の節と始まります。
灑掃(さいそう)とは清掃の事で、水をそそぎチリをはらうという意味です。
拭き掃除や掃き掃除を指します。

人間生活の根本原則を支えるのは清掃、身のまわりを清潔にすることから始まります。
日本の製造業で有名な行動指針に5Sがあります。整理、整頓、清掃、清潔、躾。

清掃は5Sにも組み込まれていることから重要性の高さは色々な場面で実証されています。
そして我々は5Sの核は清掃だと考えます。

街の景観が汚れると犯罪レートが増す

割れ窓理論という環境犯罪学の理論があります。
街の割れ窓を放置すると軽微な犯罪が増え、割れ窓も増え、重大な犯罪も多発するようになる。
逆に街を清潔に保ち、割れ窓や落書きのされた壁などを塗りなおしたり綺麗にすると犯罪レートが下がった研究結果がでています。

人間は環境に影響を受けやすい生き物です。

腐ったみかんではないですが、汚い環境では汚い人間性が増殖され、キレイな環境ではキレイな人間性が増殖されるそうです。

灑掃することにより、身のまわりの環境を清潔にすることで、そこで生活する人間の精神面も清潔にすることができます。
清掃が人間生活に良い影響をもたらすのは当たり前の話ですが、当たり前を徹底することで人財の土台を作ろうと我々は取組んでいます。

3つの唱和の最初はピカピカに清掃します。

人間生活の基本のキは清掃。
身のまわりの環境を清めることから始まります。

昨日より今日はもっとピカピカに、
この文章の背景には人間の持つ素晴らしい能力、向上心を強化するために、昨日よりも今日はもっと、と付け加えています。

ピカピカという表現を使うのは、
日本語の持つ独特な表現を学んで欲しい気持ちから擬音語を入れました。

一つ
私たちは
昨日より今日はもっとピカピカに清掃します!

毎朝の唱和で学生の習慣として根付かせています。

カンボジア人財育成は朝の唱和から

カンボジア人財育成は朝の唱和から

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