カンボジア人技能実習生は中国ベトナムの穴を埋める
中国人の実習生はメチャクチャ働く。
ベトナム人実習生もガツガツとしていて働く意欲も旺盛。
協同組合や受け入れ企業では一般的な認識では無いでしょうか?
中国人のバリバリ働く技能実習生に比べると、
他の国の外国人の技能実習生は見劣りしてしまう…
「中国人実習生は本当によく働きました、、、」
今では中国は凄まじい経済発展を遂げ、
いつしか経済規模で日本を抜き、
世界一の経済大国アメリカに次ぐ世界第二の経済国になりました。
中国国内でも国民の生活レベルは上がり、
都市部では大卒の就職先の間口の狭さが社会問題となっています。
「仕事なんて腐るほどあるのに…」
このように感じる日本の企業経営者の方は少なくありません。
アベノミクスで大量の金融緩和を行い景気が復調しつつある日本経済では、
オリンピックまで楽観視する企業が増えてきて喜ばしい状況ですが、、
問題なのは、
「仕事があっても労働力が確保できない」こと
ではないでしょうか?
仕事(売上げ)が目の前にあるのに仕事を引き受けられない…
労働力が確保できなければ企業は仕事を受注できません。
ですが中国では技能実習生を集めるのが困難になってきました。
都市部の若者は日本に対して全く興味を抱いていません。
日本社会も同じ問題を抱えています。
社会全体の若者の学歴が上がるにつれて仕事を選り好みするようになる。
大卒者の就職率の問題。
仕事はあるのに生活レベルが上がってしまった世間知らずな若者たちは自分自身の社会的な価値が認識できないまま就活に放り込まれ、希望する就職先に就職できないと嘆きます。
冷静になって客観的に分析すれば本人の能力不足なのは明白なのに誰も彼らに親切に教えて上げません。
国の経済発展に伴って国民は生活が豊かになりワガママになります。
スペインでは若者の就職率が50%だと数年前に言っていました。ヨーロッパや欧米では若者の仕事が無いと社会問題になっています。日本でも同じ問題が常態化しています。そして中国でもその現象は起きています。
生活レベルが上がり職を選ぶ若者。
この社会問題は発展途上国が経済発展を遂げると必ず起きる問題です。
中国も経済発展を遂げ、若者は職を選ぶようになりました。
今では日本にわざわざ技能実習生として出稼ぎに来る若者も減少の一途です。それどころか都市部の若者は日本の若者が受け取る以上の賃金を手にできないと日本には絶対に行かないと主張します。
人件費、賃金アップは経済発展に伴い上昇を続けます。この流れは止められません。
中国人の労働者の賃金は上がり、中国で技能実習生を集めるのは日増しに難しくなってきています。
人が集まらなくなってきた中国を後にして、次に労働力の確保に向かった先がベトナム社会主義共和国。
中国人の技能実習生の抜けた穴はベトナム人の技能実習生
ベトナムでは中国よりも経済発展が遅れていることもあり、ベトナム人の労働者の賃金は中国よりもズッと低い水準です。中国で技能実習生を確保していた日本企業もかなりの数がベトナムにシフトしました。それが今から4年から5年前です。
そのベトナムでも今は技能実習生の集まりが悪くなってきています。
ベトナムは親日国で、ベトナム人技能実習背も良い意味でお金にガメつく働く意欲も旺盛な若者が多かったですが、まもなく2016年を迎える最近では技能実習生の募集に人が集まりづらくなっています。厳密に言えば「人が集まらない」のではなく「人の質が落ちてきた」です。
弊社と取引のある協同組合の理事長や中国人技能実習生のブローカーも口を揃えて同じことを言います。
「ベトナムでは人材の質が落ちている。特に技能実習生の女性が集まらない…」
「不人気業種が出てきた。水産や食品加工では技能実習生が本当に集まらない。」
中国の目まぐるしい経済発展により技能実習生の脱中国ベトナムシフトが加速して急激にベトナム人技能実習生の人材の質に変化が見られます。
14億人の国家が供給できる労働力(技能実習生)の数と1億人弱の国家が供給できる労働力の数を考慮すれば当然の結果です。ベトナムは急激な労働力の供給に対応できていません。技能実習生の質が落ちてきています。
日本企業は労働力の確保のために次の国、新たな技能実習生を確保する国を探す必要があります。
若くて優秀な働く意欲の溢れている技能実習生が確保できる国を!
カンボジアには若くて優秀な技能実習生が沢山います。
中国と比べるとガツガツしていなくて大人しいカンボジア人ですが真面目で素直なのは魅力です。ベトナム人の技能実習生と比べてカンボジア人の技能実習生は穏やかで自己主張は強くありません。ですが協調性を大切にし上司からの指示には素直に従います。自己主張の強いベトナム人よりも使い易いと受け入れ企業の現場からは好評を頂いています。
そして何と言ってもカンボジアは国自体がまだまだ経済発展の初期の初期です。東南アジアの中でも最貧国。しかし最貧国なのは日本の受け入れ企業にとってみれば大きなアドバンテージです。平均賃金が低いのでカンボジアで暮らす人々は働く意欲が旺盛です。技能実習生もまだまだ集まる下地があります。
中国人の技能実習生の抜けた穴を埋めるのはベトナム人実習生だけでは間に合いません。第2第3の国を常に準備し労働力の確保をするのが日本の受け入れ企業の至上命題です。カンボジア人の技能実習生は第2第3の有力な選択肢に十二分になり得ます。まずは少しづつカンボジア人の技能実習生を試してみることをオススメします。
日本人と波長が近く穏やかで素直な国民性は日本という独特な環境にも適応します。
さらに採用した技能実習生がカンボジアに戻った時に、御組合、御社のユーラシア大陸への布石、支店を持つことができるかもしれません。まずはカンボジアに足を運んでみて実際に技能実習生候補の若者を見ていただけば気に入ることは間違いありません。
カンボジア人の素直で働く意欲の溢れる技能実習生を戦力として持つことは組合の技能実習生事業にとっても受け入れ企業の労働力の確保の面でも大変に価値を生む結果をもたらすことを強く約束します。